「憲法改悪を阻止」 護憲大会、アピール採択し閉会


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大会アピールを読み上げる県実行委員会副実行委員長の比嘉京子県議=5日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 「沖縄から問う『平和、人権、いのち』核も基地も戦争もない世界を」をテーマに3日始まった「憲法理念の実現をめざす第50回大会・沖縄大会」(同実行委員会主催)の閉会総会が5日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。

沖縄での開催は14年ぶり3回目。大会には全国から約2千人が参加した。「憲法改悪を断じて阻止する」などとした大会アピールを採択し、沖縄から平和や護憲を発信していくことを誓い合った。(25面にアピール要旨)
 アピールは安倍政権が進める憲法改定や集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法制定を批判し「戦前の物言えぬ社会の再生を狙っており、許してはならない。沖縄から平和・人権・環境の運動を進める人々と連帯する大きなネットワークを築こう」と訴えた。
 閉会総会では全国の平和団体の代表者らが憲法と平和、米軍基地問題などへの「特別提起」を行い、護憲の重要性を訴えた。高知県平和運動センターの山崎秀一議長は、10月に同県で実施予定だった南海トラフ巨大地震を想定した日米共同防災訓練に触れ「台風で中止になったが、オスプレイが参加する軍事訓練にほかならず、訓練を全国に拡大させる政府の意図が見える。今後、全国の仲間と連携し護憲の闘いを展開したい」と強調した。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は安倍政権が尖閣諸島での緊張を意識的に高めることで、改憲への批判を回避しようとしていると指摘。「国境の島と海を平和の島、平和の海にしないといけない。命と暮らしを守るため闘う必要がある」と呼び掛けた。