県内JAL系も虚偽表示 3ホテル、「認識不足」


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 ホテル日航那覇グランドキャッスルとホテルJALシティ那覇、ホテル日航アリビラ(読谷村)は7日、それぞれのホテルで使用された食材とメニュー表示が異なっていたと発表した。

一連の表示問題を受けた調査の結果、少なくとも計4084食が異なっていた。JALホテルズは「法令の認識が不足し、内部のチェック機能も働いていなかった」と謝罪した。
 ホテル日航那覇グランドキャッスルはメニューを改訂したことし2月から今月3日までに、2932食を提供した。中国料理「舜天」でバナメイエビを「芝海老」、ホワイトエビを「大正海老」、ブラックタイガーを「車海老」、カリフォルニア産ロブスターを「伊勢海老」と表記した。また日本料理「富士」で牛脂を注入した肉を加工肉と明記せず、「ステーキ御膳」として提供した。
 ホテルJALシティ那覇はレストラン「ポナペティ」でオーストラリア産ミナミイセエビを「伊勢海老」と表記し、「伊勢海老と島野菜の軽い煮込み」として販売。2006年6月から13年10月までに約120食を提供した。グランドキャッスルとシティ那覇は利用客から返金の求めがあった場合、利用相当額の食事券の提供で対応する。
 ホテル日航アリビラは中国料理店「金紗沙」と宴会場のメニューの計3品でホワイトエビを「大正海老」と表記した。それぞれ提供時期は異なるものの、08年7月からことし10月まで誤って表記し、これまでに1032食分を提供したという。アリビラは3品の返金に応じるとしている。