琉大答案95人分「丸見え」 複合機からネット流出


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 琉球大学は7日、ことし1~2月の期末試験を受けた学生95人分の答案用紙がリコー製のコピー複合機を通じ、インターネット上で外部から見られる状態になっていたと発表した。

科目は理学部の「無機化学」「化学入門」で、数人を除いては全員、同部の1年生。複合機のスキャナー機能で読み取った答案用紙のデータが外部から閲覧できる状態になっていた。学生の氏名や学籍番号、解答内容、点数が含まれていた。
 琉球大は7日、この複合機の使用を停止した。業者を交えて学内全ての複合機の調査を始めており、11日に調査を終える予定。その後会見し、詳細を発表する。県警に被害届を出すことも検討している。スキャナーやファクスなどの機能があるコピー複合機は企業や大学、官公庁で広く使われている。セキュリティー対策が不十分な場合、読み込まれたデータがネットを通じ外部から閲覧される状態になることが分かっており、メーカー大手のリコーなどが注意を呼び掛けている。