ラーメン兄弟、アジアへ 世界展開 夢に挑戦


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マレーシア、ミャンマーでの店舗展開に向け意欲を見せる神里賢蔵さん(左)、正蔵さん兄弟=10月31日、豊見城市豊見城の実家

 【豊見城】アジアで出店の夢に挑戦-。豊見城市豊見城の神里賢蔵さん(24)、正蔵さん(22)兄弟が、来年1月マレーシアとミャンマーでラーメン店を開く。2人は今後の「世界展開」を視野に奔走中だ。

 弟の正蔵さんが、2年前から東京を中心にアジアでもチェーン展開する「麺屋武蔵」のマレーシアの店舗に赴任した縁で、兄の賢蔵さんも在籍する琉球大学を休学し1年前から、弟の正蔵さんと一緒にマレーシアで修業を積んできた。
 以前からそれぞれがチャンスがあれば起業したいと考えていた2人。「麺屋武蔵」の協力などもあり、年明けにもマレーシアのクアラルンプール、ミャンマーのヤンゴンで各1店舗を出店することになった。
 休暇を兼ねて10月24日から7日まで帰沖。2人は「ラーメンはアジアでも人気が高まっている。自分たちのできることを試してみたいと出店を決意した」と語る。現地で出店が多いファミリーレストランタイプの店舗でなく、顧客との距離が近い店舗を目指す。
 賢蔵さんは「いい場を与えてもらった。マレーシア、ミャンマーを皮切りに将来はシンガポールなどにも店舗展開したい」と意欲を見せる。正蔵さんは「アジアで成功させ、東京や沖縄でも逆輸入の形で店舗進出したい」と抱負を語る。
 父親の貞光さんは「チャレンジ精神は素晴らしい。世界を視野にした2人の可能性を応援したい」と目を細めた。