パークゴルフ場手造り 高齢者の「夢」実現 今帰仁村勢理客


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パークゴルフ場を造り上げた有志ら=4日、今帰仁村勢理客

 【今帰仁】今帰仁村勢理客区(大城盛治区長)の有志らが、資材を持ち寄り、共に汗を流して4年がかりで整備した勢理客パークゴルフ場が4日、完成した。有志らはパークゴルフでお年寄りの健康増進と集落の活性化を目指している。造成に汗を流した前区長の幸地準治さん(63)は「多くの人に楽しんでもらいたい。お年寄りもプレーすることで長生きしてもらえるはず」と笑顔で語った。

 パークゴルフ場ができた場所は区有地で、戦前は製糖作業場だったが、戦後は畑地に変わった。しかし、土地がやせて多くの収穫を望めなかったという。2009年ごろ、酒宴の場でお年寄りからパークゴルフにしてほしいとのアイデアが出て、有志らが一念発起した。
 約5300平方メートルの土地のうち、3300平方メートルに9ホールを整備した。土木業を営む諸喜田哲生さん(62)らが重機で整地し、諸喜田幸男さん(79)はあずまやなどを造り上げた。倉庫や水洗トイレなどもあり、低予算ながら、有志の努力で本格的なコースに仕上がっている。
 4日は有志らで初のプレーやバーベキューパーティーを楽しみ、パークゴルフ場を中心に集落が活気づくことを願った。諸喜田哲生さんは「コースも好評で、乙羽岳を見渡す景色もいい。ゴルフ場で憩い、触れ合い、交流の場になってほしい」と語った。