笑顔あふれる南風原に 住民会議が条例素案、町長へ提出


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南風原町まちづくり基本条例素案をまとめ、城間俊安町長に提出する住民会議のメンバー=7日、南風原町役場

 【南風原】南風原町まちづくり基本条例を考える住民会議(大宜見洋文会長、30人)は7日、同町役場で最終会合を開き、協働のまちづくりの新たな指針となる「南風原町まちづくり基本条例素案(意見書)」を城間俊安町長に提出した。

「笑顔で幸せあふれる個性豊かな地域社会の構築」を目的に、町民、議会、行政の役割を定め、町民主体のまちづくりの方向性や基本原則、それに対する意見を盛り込んだ。町はパブリックコメントを経て、同条例案を12月の町議会定例会に提案。可決後の施行を予定している。
 条例素案策定に当たって、町民自らまちづくりに関心を持ってもらおうと住民会議のメンバーを公募。町民17人、町職員13人で8月に住民会議を発足した。これまで10回にわたり会合を開き、先進事例などを学びながら意見やアイデアを出し合い、素案をまとめた。
 素案は12章33条で構成。第四次町総合計画の基本理念「平和・自立・共生」を基本に、全ての町民が町に愛着を持ち、住み続けたいと思えるまち、平和で活力あるまちの実現に向け、(1)町民と行政の情報共有(2)町民参画(3)町民と行政の協働―の三つを基本原則に定めた。
 素案提出を受け城間町長は「町政運営、まちづくりの骨格となる条例素案づくりに皆さんが汗を流していただき感謝する。協働のまちづくりに生かしたい」と話した。
 大宜見会長は「意見書を踏まえ条例制定に取り組んでもらいたい」と要望。メンバーからは「住民が一緒に条例素案をつくれたことに意義がある」「町を良くしていくために頑張りたい」などの感想が上がった。