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ラテン歌手平・ゆきのコンサートが3日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。
今年は平のキューバ留学から10年目の節目。現地で師事した歌手エル・ネネを招き、念願の共演が実現した。海を越えて響き合う2人の歌が、沖縄とキューバに共通する力強くしなやかな魂を感じさせた。N・Sバレエ団(長崎佐世団長)もゲスト出演し、花を添えた。
1部は平とエル・ネネが共演。粋な「モリエンド カフェ」で幕を開けた。キューバの熱気をはらんだエル・ネネの歌が、会場の雰囲気を一瞬で変える。太く伸びやかな平の声も負けていない。かわいらしい「ペピート」、哀愁漂う「20年」と、幅広い世界を展開する。エル・ネネは「沖縄はとてもきれい。キューバと似ている」と語り、即興で「オキナワ チュラシマヨ」と歌ってみせた。
2部は平だけで“ウチナーラテン”を歌った。「国頭Son Son」は、故郷国頭村とキューバの音楽ソンを掛けている。雄大な自然のようなゆったりしたパートと、生命の息吹を感じさせる軽快なパートを繰り返す。森の妖精のような衣装を着たN・Sバレエ団が曲と共に躍動した。(伊佐尚記)