沖縄ロック走り続けて 紫、ジョニー宜野湾


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 紫(MURASAKI)とジョニー宜野湾BANDの「Power of Rock」(まちづくりNPOコザまち社中主催)が9日、沖縄市民小劇場あしびなーであった。同劇場の15周年記念事業。司会は幸田悟。

1970年代、群雄割拠の沖縄音楽シーンにロックというくさびを打ち込んだ紫。東京と沖縄、双方での活動を通して80年代のシーンを支えたジョニー宜野湾。今もロックの前線を走り続ける両アーティストの初共演に、老若男女が沸いた。
 ジョニー宜野湾BANDはジョニー宜野湾(ボーカル、ウクレレ)、仲宗根達也(ドラム)、国吉亮(ギター)、ワーカー(ベース)。ジョニー宜野湾はギター、ウクレレをかき鳴らし「キミがキミでいるために」など多彩な曲で躍動。「僕らのシマーは二流という考えを紫、具志堅用高、興南高校が変えてくれた」と語り、共演の喜びを表す。
 紫はジョージ紫(キーボード)、宮永英一(ドラム)、比嘉清正(ギター)、下地行男(同)、JJ(ボーカル)、クリス(ベース)。2007年に現メンバーとなってからの充実ぶりを、息の合った演奏で体現する。今年1月に発表した最新作「Eyes Wide Open」収録曲などで迫力あるステージを繰り広げた。「琉神マブヤー1972レジェンド」の主題歌も演奏した。
 鳴りやまない拍手に応えて再度、登場した紫にジョニー宜野湾BANDが加わり、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で共演。ジョニーがJJと共に歌い、国吉のギターを手にソロを演奏すると、来場者のひときわ大きな喝采を浴びた。(宮城隆尋)

最新の「Eyes Wide Open」からかつてのナンバーまで幅広く演奏した紫(MURASAKI)=沖縄市民小劇場あしびなー
ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」で共演するジョニー宜野湾BANDと紫
ジョニー宜野湾と国吉亮の熱いギターバトル