ハワイで沖縄芝居 うない初公演、観客から高評価


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喜劇「貞女小」を演じる劇団うないの役者たち=10月27日、米国ハワイ州のハワイ沖縄センター(同劇団提供)

 劇団うない(中曽根律子代表)が10月27日、米ハワイ州のハワイ沖縄センターで公演した。うないのハワイ公演は初めて。

ハワイは琉舞芸能が盛んだが沖縄芝居の上演は珍しい。観客へのアンケートでは回答した170人中152人が「とても満足」と答えた。同月25日にはハワイ大学でワークショップも開いた。
 2011年の第5回世界のウチナーンチュ大会で、うない後援会がハワイ沖縄連合会に公演を提案したのがきっかけ。国際交流基金の助成を受け、出演者とスタッフ計23人が渡った。
 27日の演目は舞踊「芭蕉布」(間好子作舞)や歌劇「今帰仁祝女殿内」(上間昌成作)など。特に「芭蕉布」は郷愁を誘ったという。
 25日のワークショップは舞踊や喜劇を披露したほか、琉球大大学院博士後期課程の与那覇晶子氏と京都産業大の鈴木雅恵教授が、うないの歴史や幻想歌劇などについて紹介した。
 大道具は持参できなかったため、ハワイ沖縄連合会が手作りした。木は本物の鉢植えで再現した。琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会ハワイ支部は字幕製作などで、柳清本流柳光会は小道具を貸して協力した。収益はハワイでの経費を除いて同連合会に寄付した。
 中曽根代表は「初めてスタンディングオベーションをもらった。多くの人の協力で成功することができ感謝感激だ。また芝居を見せに行きたい」と話した。
英文へ→Unai appraised for Okinawan theater performance in Hawaii