芸能・文化

組踊の精神性探る 沖縄国際大古典研究会、東京公演

「大川敵討」で敵陣に潜り込んだ乙樽(左、宮城茂雄)を取り調べる満納之子(中央、島袋光晴)=1日、東京の国立劇場(沖縄国際大提供)

 【東京】沖縄国際大学古典組踊研究会は1日、東京の国立劇場で「沖縄の古典芸能を考える2」を開催した。

琉球芸能の継承に向け、その様式を支える琉球王朝文化の精神性を探る研究上演。芸能関係者や研究者ら約590人に組踊「大川敵討 糺(ただし)の場」と琉球舞踊かなの会(高嶺久枝会主)による琉舞を鑑賞してもらい、印象を尋ねるアンケート調査などを行った。
 同研究会は「組踊・琉舞の継承には琉球王朝文化の精神性を探究すべきであり、そのためには観客、演者、舞台構造などの研究が必要」としている。組踊は親泊興照と島袋光晴を指導者に迎えた。稽古と本番を映像などで記録し、これらの資料を基に「唱え」などの身体表現を研究する。
 当日、観客は厳かな雰囲気の中、舞台に引き込まれていた。沖縄の民俗芸能について研究してきた川村学園女子大学の酒井正子教授(民俗学)は「琉球王朝時代の組踊を再現する熱意を感じた。実証主義的で洗練された舞台だった」と評価した。さらに「県外で組踊を上演し、発展させていく可能性も今後出てくるかもしれない」と話した。
 公演の企画・研究統括を務める狩俣恵一沖国大副学長は「組踊は中国からの冊封使を歓待するため披露された。国家の威信を懸けた格式高い古典芸能だ。今回の公演などを通して、組踊の精神を継承していきたい」と強調した。
 組踊の出演者は興照、光晴、親泊久玄、平田智之、神谷武史、玉城匠、宮城茂雄。地謡は中村一雄、仲村渠達也、大城智史、宇保朝輝、森田夏子、久志大樹、宮城克年、金城勉、前川尚也、喜屋武初江。