FC琉球、久々勝利 JFL第33節


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 日本フットボールリーグ(JFL)第33節は17日、各地で9試合を行った。FC琉球は宮城県の七ヶ浜サッカースタジアムでソニー仙台FCと対戦し、3―2で勝ち7試合ぶりの白星を挙げた。

前半14分、FW真栄城兼哉が先制し、37分にもDF一柳夢吾が追加点を奪った。後半7分でフリーキックから1点を失うが、32分にMF棚橋雄介がワンタッチで得点。ロスタイムにも失点したが、1点差で競り勝った。通算成績を12勝12敗9分けとした琉球は、勝ち点を45に伸ばしたが順位は11位と変わらない。琉球は次節、24日に沖縄市陸上競技場で藤枝MYFCと今季最終戦を行う。午後1時キックオフ。

FC琉球 12勝12敗9分(45)
3―2(2―0,1―2)
ソニー仙台FC 12勝8敗13分(49)
▽得点者 【琉】真栄城、一柳、棚橋【仙】宮尾、澤口

◆チームとして戦った
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 選手同士良い距離で、しっかりチームとして戦っていた。真栄城みたいな若い力が出てくることは、チームにとっても良いこと。3点取れたが、安定しきれないのはもったいない。今季最終戦も勝てるように調整して頑張りたい。

◆本来の“和”取り戻す/18歳・真栄城が存在感
 本来のチームワークを取り戻しつつある琉球が、ソニー仙台FCを相手に7試合ぶりの勝利をもぎ取った。
 前節で初出場、初ゴールを決めた真栄城は、MF中山悟志からのパスをワンタッチで決め、2試合連続ゴールの大活躍。一柳もセットプレーから追加点を奪い、主将としての存在感を示した。
 2―1と追い上げられ、あと1点が欲しい後半24分に投入された棚橋も、自身今季8ゴール目を決めた。
 昨季得点王FW高橋駿太の存在も忘れてはいけない。大幅なチーム改革で先発から外れてはいたが、棚橋のゴールは投入からわずか2分後の高橋がアシストした。
 チームが調子を取り戻したのは、何と言っても真栄城の存在が大きい。前節先発に大抜てきされてから、今回も監督の期待に見事に応えて見せた。18歳の若き力が、敗戦続きで沈んでいた空気を一掃した。
 ロスタイムで失点するなど詰めの甘さは否めないが、最終戦に向けた良い弾みがついた。
 次はいよいよ最終戦。これで“卒業”となるはずのJFL最後の試合を、有終の美で飾りたい。