初のワンマン、新境地 Manami


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アッパーチューンのCM曲からバラード、ヒップホップまでを歌い、シンガーとしての表現の幅広さを示したManami=17日、沖縄市ミュージックタウン音市場

 新たな境地を初のワンマンで切り開いた。那覇市出身のシンガーManamiのワンマンライブが17日、沖縄市ミュージックタウン音市場で開かれた。9月に全国発売したミニアルバム「Jungolden night(ジャンゴーデンナイト)」の記念ライブ。

最新の曲からデビュー当時のナンバーまでを幅広く歌い、ヒップホップアーティストのAwich(エイウィッチ)とも共演。シンガーとしての振り幅の広さを示した。
 オープニングアクトのgreen note coaster(グリーンノートコースター)は「キミニトドケ」など6曲を熱唱し、会場を温める。
 Manamiがステージに登場すると、CM曲として知られる「ファンファーレ」などを次々と歌う。2010年にCDデビューした曲「Yellow stop」を歌い、当時を振り返るManami。東京での学生時代を経て歌手を志したが、受け続けたオーディションの結果は芳ばしくなく「夢を追い続けても全ての門を閉ざされ、つらい時期があった。初めて歌詞を書き、今の私を支えてくれる曲になった」という「We say hello」は、聞く者の背を優しく押す。
 「信じれば夢はかなう。でも信じ続けるには人の支えや出会いが大切。沖縄に来て気付かされた」と語り「Miss little voice」を歌う。3年前、北谷町美浜でのストリートライブでこの曲を歌った際は観客がいなかったというが、今は音市場を埋める観客の声援が歌声を彩る。「ベストフレンド」は来場者とともに両手をかざし、歌声を響き合わせた。
 アンコールに応えて再登場すると、Awichと共に「Delay」などを奏で、新境地を印象づける。「この場所を新たなスタートにしたい」と語り「スタートライン」で締めくくった。(宮城隆尋)