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サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)は24日、各地で最終節を行った。FC琉球は沖縄市陸上競技場で藤枝MYFCと対戦。前半は好機をつくったが、後半は押し込まれ、0―0で引き分け、通算12勝12敗10分け、勝ち点46で順位は11位で終えた。
2位の讃岐はホームでホンダロックに2―1で勝ち、勝ち点68とした。観客数も3601人で平均入場者数3千人の条件を満たし、J2最下位の鳥取との12月の入れ替え戦に参加する。来季J3入りする1位長野は栃木に0―2で敗れた。
FC琉球 12勝12敗10分(46)
0―0(0―0,0―0)
藤枝MYFC 9勝16敗8分(36)
【評】出だしは前線にパスがつながり、主導権を握った。しかし要所でミスが目立ち、後半は一転して自陣に押し込まれる場面が増え、苦しい展開に。終盤、セットプレーからあと一歩のところで得点できる好機もあったが生かせず、双方無得点試合となった。藤枝は後半流れをつかんだが、琉球の最終ラインに阻まれた。(仲本文子)
◆決定力乏しかった
薩川了洋監督(FC琉球)の話 チームがまとまってきていて、こっちの方が良いサッカーをしている感じがしたが、決定力が乏しかった。あと1勝でも多ければ、順位も違っていたはず。苦しいシーズンだったが、1年間走ってくれた選手たちに感謝している。
◆J3で結果出したい
一柳夢吾主将(FC琉球)の話 みんな気持ちの入ったプレーはできたが、最後は勝って終わりたかった。結果と順位は満足できるものではなく、力不足を感じている。主将として周りに支えられた。来季はJ3というステージで結果を出したい。
◆パスサッカー貫く/ルーキーに手応え
今季最終戦を迎えた琉球だったが、直前でMF中山悟志やFW我那覇和樹など、ベテラン勢のけがが相次ぐアクシデントに見舞われた。
主力勢の不在は響いた。ゴール直前までつなぐも、最後の一手が決まらない。終わってみれば、お互い一度もネットを揺らすことなく結果はドロー。課題も見えた最後だった。
それでも選手らは、必死でピッチを走り抜けた。エース高橋駿太が左から揺さぶりをかければ、中盤の鳥養祐矢も左右を切り崩しボールをつなぐ。ルーキー真栄城兼哉も積極的な攻撃で、何度も好機をつくった。
試合終了後、選手らは「勝ちたかった」と口をそろえ悔やんだ。2試合連続アウェーで得点していた真栄城も、最後にホームで決められず、「ゴールできなかったのでは意味がない」とつぶやいた。
一方で、薩川監督は「一年間パスサッカーを貫き通せた」と振り返る。真栄城も「プロ1年目で、本当に成長できた」と手応えを口にした。
来季はいよいよJ3のステージだ。JFLで克服できなかった課題を見詰め直し、新たな舞台で躍動するイレブンの姿が、今から待ち遠しい。(仲本文子)