中学女子・新垣V 小中学生ゴルフ伊江島大会


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 【伊江】第2回ハイビスカスカップ小中学生ゴルフ伊江島大会(主催・伊江村、共催・琉球新報社、伊江島カントリークラブ)が22日、伊江島CC(中学生・小学生高学年3109ヤード、パー58、小学生低学年2455ヤード、パー58)で行われた。中学生男子は、宮里拓弥(那覇中2年)が5オーバー63で並んだ田川竜己(久志中1年)とのプレーオフ(PO)を制し、大会2連覇を果たした。

 同女子も3オーバー61でプレーオフに持ち込み、新垣比菜(具志川中3年)が、前回覇者の金城和歌奈(西崎中2年)を制し大会2度目の栄冠を勝ち取った。
 宮里と金城は、2014年8月に北海道で開かれる「2014YONEXジュニアカップ第9回全道ゴルフ大会」に、小学6年生から中学2年生までのスコア上位者として派遣される。
 小学生高学年男子は屋嘉比一馬(北美小5年)が11オーバー69で優勝。同女子は、ホールインワンを出した島袋ひの(嘉芸小6年)が9オーバー67で勝った。同低学年は石原渚裟(浦城小3年)が優勝した。

◆冷静なパットで競り勝つ 新垣、ことし11勝目
 不調な出だしをどうにか取り返し、プレーオフで競り勝った新垣比菜(具志川中3年)。厳しい展開でも崩れない強い精神力と冷静なパットで、ことし11勝目となる勝利をもぎ取った。
 「アンダーで優勝することが目標だった」と語る新垣。時折強く吹く北風や小雨に本人の不調も重なり、インスタートの前半は最初の10番ホールからボギーをたたいて、3オーバーで折り返した。
 なかなかバーディーが出ない苦しい展開。「気持ちを強く持った」という後半は6番ホールでようやくバーディー。それでも後ろの組の金城和歌奈(西崎中2年)を意識し、「金城さんがよくできている感じだったので優勝は無理だと思っていた。プレーオフになったと聞いて驚いた」と振り返る。
 プレーオフの2番グリーン。相手の金城が下から狙える好位置に付け、ギャラリーが沸いた後のティーショットで、グリーンぎりぎりのやや難しいコースに落とすも、2メートルの返しのパットを着実に沈めた。3番ホールでの勝利につなげた。
 7回出場している伊江島での大会は、ことしで最後になる。優勝カップを手に「最後の伊江島なので絶対優勝したいと思った」と笑顔を見せた。(田吹遥子)

◆勝負どころで正確なショット/中学男子V・宮里
 バーディーパットでプレーオフを制した宮里拓弥(那覇中2年)。勝負どころで見せた正確なショットが勝利につながった。
 前半の3ボギーから持ち直した後半も17番ホールで痛恨のボギー。6オーバーで首位を1打差で追う形に。「ここでバーディーをとらないと優勝できない」。勝負の18番ホールは、横風の影響を考えたという低めのショットでピンそば1・5メートルに寄せ、バーディーを奪い首位に追い付いた。プレーオフ2番ホールのティーショットでも、下からピンを狙える好位置に付け、チャンスをものにした。「前半はぼろぼろだったけど勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

プレーオフでティーショットを放つ新垣比菜=22日、伊江島CC(金城幸人通信員撮影)
プレーオフのバーディパットで優勝を決めた宮里拓弥(金城幸人通信員撮影)