台湾国防部関係者によると、中台両政府はこのほど、東南アジアの第三国で初の捕虜釈放に関する交渉を行ったことを明らかにした。スパイ容疑で逮捕監禁されている軍人や民間人は双方とも多く、台湾政府は粘り強く交渉を続けていきたいとしている。
今回、台湾側が保釈を要求したのは2006年6月、ベトナム国境で逮捕され、長年さまざまなルートを使って保釈を求めてきた軍事情報局の部員2人。中国側への譲歩を示すため中国側スパイ1人の刑期を繰り上げて釈放した。
中国側は、終身刑で収監中の羅賢哲(らけんてつ)陸軍少将の釈放を要求。「大物スパイの釈放は国家の安全に支障がある」として台湾側が拒否したため交渉は決裂した。