奄美、きょう復帰60年 記念の集いなど開催へ


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 鹿児島県奄美群島は25日、1953年の日本復帰から60年を迎える。この日、奄美市では復帰運動発祥の地・名瀬小学校で復帰記念の集いが行われる。奄美群島の他の自治体も関連事業を展開し、群島民一丸となって復帰の歴史を振り返る。

 徳之島の伊仙町は復帰運動をけん引した泉芳朗の出身地で、記念式典やしまくとぅばによる劇を催す。沖永良部島の和泊町は日本復帰記念碑を建立し、除幕式を行う。
 1952年4月28日のサンフランシスコ平和条約発効により、日本は主権を回復し国際社会に復帰したが、一方で奄美群島や沖縄、小笠原諸島は日本から切り離された。奄美では同条約の発効日を「痛恨の日」と捉え、復帰運動の原動力にした。