知事、きょう首相と会談 週内に辺野古埋め立て判断


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(左から)仲井真弘多知事、安倍晋三首相

 【東京】東京都内の病院に検査入院中の仲井真弘多知事は25日午後、首相官邸で安倍晋三首相と会談する。会談で安倍首相は沖縄振興予算について2021年度まで毎年3千億円台を確保するとの方針決定や、米軍輸送機オスプレイの県外訓練増加など基地負担軽減への取り組みを説明し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に必要な公有水面の埋め立て申請を承認するよう求める見通し。

仲井真知事は25日にも退院し、沖縄に戻るとみられる。
 県は25日午前に申請内容に関する審査を終了し、知事に報告する。知事は審査結果や首相からの回答などを見極め、埋め立ての可否を週内に判断する方向だ。
 知事は17日の沖縄政策協議会で普天間飛行場の5年以内の運用停止、牧港補給地区の7年以内の全面返還、日米地位協定改定、米軍輸送機オスプレイの県外配備などの基地負担軽減を求めており、会談で首相がこれら要望に回答する。
 ただ地位協定改定や5年以内の運用停止などについて政府関係者は「米側が難色を示している」と説明。知事が求めた実現の「担保」は難しく、努力目標的な表明にとどまる見込みだ。