「月下美人」幻想的に 金城保子第1回独演会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「月下美人」を踊る金城保子(左)と中村知子=8日、浦添市の国立劇場おきなわ

 宮城流美能留保子之会の金城保子会主の第1回独演会「想~うむい~」が8日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。師匠の宮城美能留の創作「月下美人」を金城会主が一部振り付けて踊り、一夜限りの花を舞台に咲かせた。

 「月下美人」は月下美人の精(金城)と里主(中村知子)の恋を描いた幻想的な作品。つらねと歌に乗せてはかない愛を表現する。花の精役の12人は花笠(はながさ)を持って群舞する。ふわふわと舞ったり大輪の花のように集まったりして、月下美人の精を引き立てた。
 美能留の「保子は女踊を」という言葉を受け、今回は全て女性役を踊った。「金細工」は渡久地美代子、松田恵と共演し、品のある色香を出していた。