宮城君、河本君 全国美術展で入賞 思い出 伸び伸び描く


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肢体不自由児・者の美術展に入賞した(左から)宮城君、河本君=18日、沖縄市の県立泡瀬特別支援学校

 【沖縄】県立泡瀬特別支援学校(比嘉良高校長)中等部3年の宮城祐希君(15)、河本大輔君(14)が、第32回「肢体不自由児・者の美術展」(日本肢体不自由児協会ほか主催)の絵画部門に入賞した。夏休みの思い出や三線演奏を題材に描いた2人は「びっくりした。とてもうれしい」と語り、入賞を喜んでいる。

 宮城君は夏休みに沖縄こどもの国でウサギに触れた思い出を描いた「うさぎをやさしく触りました」で、全国特別支援学校肢体不自由教育校長会賞を受賞した。「かわいいウサギに触れたことをクレヨンで描いた。賞をもらいびっくりしている」と話す。
 河本君は学校の行事で三線を弾く教師と共に歌った思い出を描いた「三線ブラザーズ」で、NHK厚生文化事業団賞を受賞した。民謡や演歌が好きだという河本君は「コンサートで民謡を歌い、楽しかった。とてもうれしい」と笑顔を見せた。
 表彰式は5日、東京都池袋であった。比嘉校長は「地域の中で活動する上で生徒が自信を持つことはとても大切なことだ。受賞は2人にとって大きな自信となった。これからも、いろんなことに挑戦してほしい」と喜んでいた。