名護市長選告示まで1週間 稲嶺氏と末松氏の対決へ


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 【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の賛否を最大の争点とした名護市長選は12日に告示、19日に投開票を迎える。5日で告示まで1週間に迫った。

移設に強く反対する稲嶺進市長(68)と、移設推進を掲げる末松文信前県議(65)による一騎打ちの可能生が高い。両氏は年末年始には懇親会巡りを幅広く展開し、政策を浸透させるため奔走している。
 米軍普天間飛行場移設問題では、稲嶺氏は反対、末松氏は推進と明確に分かれる。経済分野では両候補者いずれも地元優先の事業発注を掲げる。中でも、稲嶺氏は6次産業化を強調し、末松氏は首長自らのトップセールスによる農水産業のてこ入れを図る考えだ。
 医療や子育て分野では、両候補者いずれも病院設置や、家庭の医療費や教育費の負担軽減を訴える。行財政改革への取り組みは、稲嶺氏が組織再編と民間活用による効率運営を掲げるのに対し、末松氏は基地関連予算の増額を強調するなど、違いを見せている。