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2010年に興南が甲子園春夏連覇したときのメンバー3人がそろって大学野球の名門リーグで新主将に就いた。東京六大学リーグは立教大の我如古盛次と法政大の安慶名舜、東都大学リーグは中央大の島袋洋奨だ。我如古は興南時代も主将を務め、選抜大会では8連続安打と通算13安打の個人最多タイ記録をマークした。安慶名は選抜決勝で、左翼手としてゲームセットとなる飛球をつかんだ。島袋はトルネード投法のエースとして連覇の柱となった左腕。沖縄で地力を養い、大学でも活躍を続ける3人に主将としての意気込みなどを聞いた。(聞き手・大城周子)
―興南高で連覇を経験した3人が主将に就任した。
我如古盛次 うれしさと驚きが入り交じった思い。
安慶名舜 2人は1年生からチームの柱として活躍していて、主将になるかなと思っていたが、自分がなるとは想像していなかった。2人に負けないよう頑張りたい。
島袋洋奨 明治神宮大会や全日本大学選手権で試合ができたら面白い。
我如古 興南のメンバーとは大学でも互いに支え合ってきた。大学最後の年。情報交換などしていけたらいいなと思う。
安慶名 互いの状況は常に気にしていて、モチベーションにもなっている。近くにいて、会えば野球の話ができるというのは心強い。
島袋 六大学と東都は日本で1、2位を争うレベルの高いリーグ。活躍を見ると、自分もやってやろうという気持ちになる。いい刺激をもらっている。
―我如古選手と安慶名選手はリーグで対戦する。
我如古 やっぱり舜がいるチームには敵対心を持ってぶつかっていきたい。
安慶名 盛次と(大城)滉二がいるので絶対に負けたくないし、法政大学というブランドも背負っている。リーグ優勝するためにも立教を倒します。
―中大は同じく連覇メンバーの慶田城開選手が副将に就任した。
島袋 小さいころから一緒で、考えを分かってくれる。僕より先に動いて、チームをいい方向に導いてくれる。そういう存在がいてくれてありがたい。
―興南野球を経験し、生かされていることは。
我如古 人との関わり方を勉強させてもらった。こうして主将をやるメンバーが多いのも、高校で野球に対する考え方を学んだからだと思う。
安慶名 私生活をしっかりした上で野球に取り組むという、我喜屋優監督の教えには一切妥協がなかった。高校3年間は中身が濃く、学んだことが多かった。大学でそれを実践している。
島袋 我喜屋監督は、当たり前のことを当たり前にできるようにしろと言っていた。それができているから、大学で主将や副将に就く人が多い。高校で染みついたものだと思う。
―主将としての意気込みは。
我如古 結果を出すことでチームワークができていくのが大学野球だと感じている。率先して試合の中で引っ張っていけるような主将を目指したい。
安慶名 控え選手の視点からも見るのが僕の役割だと思う。盛次が言うようにプレーで見せなきゃいけないというのも痛感している。今までこつこつやってきた部分は崩さず、全員を同じ方向に向かせられるよう頑張りたい。
島袋 背中で引っ張りたい。当たり前のことを当たり前にやればみんなが付いてきてくれると思う。
―目標は。
島袋 リーグ制覇と全国優勝。全国大会で2人と戦えれば幸せ。
我如古 まずはリーグ優勝。監督も新しく代わる年に、久しぶりの優勝を達成したい。
安慶名 六大学リーグと全日本選手権で最多優勝回数を誇っている。その記録を更新したい。