12月31日夜、台北市で、警察がひったくりの現場検証をしていたところ、犯人が落とした携帯電話に妻から着信があった。「警察ですが」の一言で急に電話は切られたが、通信会社の記録から住所が判明し、短時間で事件が解決する珍事件が起こった。
ひったくりを企てたのは、台北市に住む26歳の鉄筋工。酒を飲んで帰ろうとしたところ、タクシー代がないことに気が付き、発作的に犯行に及んだ。金を奪おうとしたが抵抗に遭い途中で逃走。もみ合ううちに携帯電話を落としていた。
警察によると、通報を受け駆け付けたところ、現場で犯人の携帯電話を発見。かかって来た着信画面には「老婆」(かあちゃん)とあり、電話に出たところ妻が一方的に遅い帰宅をなじり始め、しばらく相手が違うことに気が付かなかった。