西原、伸び伸び16強 春の高校バレー


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2回戦 西原―高松工芸 第1セット終盤でブロックを決める西原の(左から)矢貫龍馬と西泊颯斗=6日、東京体育館(仲本文子撮影)

 第66回全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)第2日は6日、東京体育館で男女の2回戦が行われ、県代表の男子西原(4年連続19度目)は、香川県代表の高松工芸(10年連続17度目)に2―0でストレート勝ちし、ベスト16入りを果たした。西原は7日の3回戦で大阪府代表の大塚(6年連続9度目)と対戦、準々決勝まで行われる。

▽男子2回戦
西原
2―0(25―20,25―21)
高松工芸(香川)

 【評】第1セットは左のエース・仲本賢優と、センター矢貫龍馬の二枚看板が次々と得点し、好調な立ち上がり。後半からはブロックも決まり始め、1セットを先取した。第2セットは序盤こそミスが続きリードを許したが、中盤から江口雅教や西泊颯斗らが要所を締め、危なげない試合展開でストレート勝ちした。高松工芸は速さのある攻撃を見せたが、西原のブロックに阻まれた。(仲本文子)

◆速さにブロック機能/硬さ取れ流れつかむ
 そつのない攻撃で2回戦を突破した西原。仲本・矢貫ら二枚看板はもちろんのこと、江口雅教や西泊颯斗ら他のスパイカー陣も初戦の硬さが取れ、ストレート勝ちにつなげた。
 中でもブロックがうまく機能した。高さはないが、速さと力強さに定評のある高松工芸は、初戦の広島工大高と似たプレースタイルの相手だった。
 1回戦を終えた西原は、そこから再度ブロックの動きを確認。初戦では3枚ついていた場面を2~1枚に変更し、相手の速さに柔軟に対応する策を取った。
 作戦は吉と出た。第1セットの18―18の場面、相手のミスから得点すると、仲本が決めて連続得点。さらには練習してきたブロックがはまり、怒濤(どとう)の攻めで流れをつかんだ。
 エース2人の活躍はもちろん、江口、西泊の攻撃も要所を締め、勝利につなげた。江口は初戦では見られなかった時間差を使った速攻やフェイントなども駆使し、相手ブロックを惑わせた。
 次戦は大阪の強豪・大塚との戦いだが、昨年果たせなかった16強入りはクリアした。奥住竜馬監督は「強い相手だが、レシーブで粘りたい」と、表情を引き締めた。
(仲本文子)