廃校舎、福祉施設に 辺野喜分校、国頭村が決定


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 【国頭】国頭村は2013年3月に廃校になった佐手小学校辺野喜分校を福祉施設として活用する方針を固めたことが、8日までに分かった。

村の全課・室長でつくる佐手小学校辺野喜分校跡地利用検討委員会(会長・小川剛副村長)が、13年12月27日に福祉施設としての活用を宮城久和村長に答申した。宮城村長も8日までに同意した。同校は1895年7月に辺野喜尋常小学校として設立。2009年3月から児童不在で休校状態となり、地域住民から福祉施設への活用を求める声が上がっていた。
 辺野喜分校の建物敷地面積は3151平方メートル、運動場は3840平方メートル。建物を改修して活用する予定。
 村は昨年3月、跡地施設活用に向けて検討委員会を設置。委員会は佐手校区(謝敷、佐手、辺野喜、宇嘉)の190世帯とその他の地区から300人を抽出し、アンケートを実施した。委員から椿オイル製造工場や海産物加工所の案も出たが、住民アンケートで要望が多かった福祉施設に決定した。
 宮城村長は「住民の要望や、多くの高齢者を抱える村として福祉に力を入れていくという点から福祉施設という方向で進めたい」と話した。(田吹遥子)