景観生かし民泊推進 うるま平安座、観光振興で意見交換


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島の景観を生かした民泊事業について意見を交わす参加者=12月29日、うるま市の平安座島上村病院保養センター

 【うるま】うるま市の島しょ地域の景観を生かした民泊事業の説明会が12月29日、平安座島上村病院保養センターであった。宿泊受け入れを希望する住民や行政関係者ら約30人が出席し、島しょ地域の振興に向けた民泊事業の可能性について意見を交わした。

 市の民泊受け入れ事業に取り組むNPO法人・禮之会(あやのかい)と平安座島民泊友の会の主催。修学旅行生を想定した説明会で、安全管理や食事面の留意点などを解説した。
 出席者からは風光明媚(めいび)な島の景観や地域の産物を生かした民泊事業の推進を求める声や、生徒が宿泊する部屋の大きさなどに関する質問があった。
 うるま市は宿泊施設が少なく観光客が素通りする傾向にあることから、民泊事業による観光振興が進められている。禮之会によると2014年中に約7千人、15年に約4200人の修学旅行生の民泊が決まっている。
 4月17日には鳥取県の中学校の修学旅行生70人が平安座島の民家に宿泊する。生徒を受け入れる20戸の住民は今後、民泊の具体的な手法を学ぶ予定だ。