FC琉球、若手主体へ大幅改革 来季戦力26人発表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 20日、FC琉球は来季の新戦力を発表した。J3入りに伴う大幅な財政改革の影響で、昨季メンバーはわずか10人にとどまるなど大規模なチーム改革となった。

 構成はFW4人、MF10人、DF9人、GK3人の計26人。うち30代の選手はわずか5人で、20代が大半を占める。大学新卒も9人と多く、平均年齢も24歳と、昨季に比べて若いチームとなっている。
 中盤は6人を新戦力として加える。速さが持ち味の小幡純平、トップ下とボランチの両方を兼任できる富所悠、フィジカルが代名詞の小寺一生ら昨季からのメンバーが主軸となる予想。
 ドイツ帰りの藤澤典隆が注目株だが、田辺圭佑も新卒ながらプロ契約しているだけに期待が持てる。友利貴一も新加入唯一の県勢で注目される存在。
 FWはベテラン中山悟志が若手3人をけん引する。我那覇和樹・高橋駿太の2トップが移籍して手薄になった印象もあるが、昨季終盤で存在感を見せた18歳の真栄城兼哉はもちろん、スペイン3部経験者の島村麗乃、ツエーゲン金沢の牧野悟と期待が持てる。
 守備は河端和哉と、在籍5季目の大澤雄樹が中心となる。佐川印刷SCから加入の浦島貴大、ホンダロックSCから移籍の屋宮大地、HondaFCから移籍した浅田大樹らが先発争いに名乗りを上げそうだ。
 GKは、前季から所属している田中賢治がコーチを兼任し「選手としての起用はほとんど考えていない」(薩川了洋監督)ため、新加入の笠原淳と高野純一に託される。2人とも新卒と経験も浅く未知数だが、若さと向上心で琉球の最後の砦を守ってほしい。
 個人の能力は昨年に比べると低く、ことしは圧倒的な「チーム力」が必要となる。来月初旬には約1週間の合宿も予定しており、団結力の向上を目指す。まずは3月9日、ホームで白星を挙げ、スタートダッシュを切りたい。(仲本文子)