知事、辞任決議を楽観 普天間運用停止「選挙関係なく実現を」


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記者の質問に答える仲井真弘多知事=24日午前、県庁

 仲井真弘多知事は24日の記者会見で、県議会の辞任要求決議に伴う2014年度予算案などの審議への影響について「スムーズに議論は尽くして処理してもらえるだろうと割合、楽観的に考えている」と述べた。

 政府に求めている米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止に関し、名護市長選で辺野古移設阻止を掲げた稲嶺進市長が再選されたことについては「選挙とは関係なくしっかりと実現してもらいたい」と求めた。
 その上で市長選の結果を受けた辺野古移設の実現可能性については「地域とよく調整しながら進めていく過程は前と同じように、そう容易なものではない」と述べ、自身の埋め立て承認後も移設の実現が困難な状況は変わらないとした。
 菅義偉官房長官、石破茂自民党幹事長と22日にひそかに会談していたことには「彼らに会ったつもりはない」とあらためて否定。石破氏らが会談を認めていることには「石破さんに確認してください。この際ノーコメントにさせていただきたい」と語った。