ウォールストリート・ジャーナル「辺野古は疑問」


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は23日、名護市長選で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する稲嶺進市長が再選されたことについて、辺野古移設の「実現可能性への疑問がさらに強まる」と分析する記事を掲載した。

 記事は稲嶺市長の再選について「日米両政府が直面する外交ハードルをさらに引き上げた」と指摘。稲嶺市長については「安倍晋三首相の推進する移転計画に激しく反対している」と紹介している。
 移設問題に関しては「市長に基地移転を阻止する権限はない」と伝えたが、「稲嶺氏の勝利は18年にわたり進展のない基地計画の実現可能性への疑問がさらに強まる」と指摘。その上で「東アジアでの緊張が高まる中でアジア太平洋への米軍の広範な再配置計画が遅れる可能性がある」と分析した。