那覇市はこのほど、若狭緑地に設置を進めている龍柱のデザインを決めた。市花とみどり課によると、首里城正殿の龍柱を参考にデザインし、龍が手を上にかざしている立体的な姿が特徴で、向かって左が口を開け、右が閉じている。
2体とも海上方向を見つめ、若狭バースから大型客船で着いた観光客や、空港からうみそらトンネルを抜けて来た車両を出迎える。
龍柱は現在、デザインを基に中国で現地の花こう岩(御影石)を使用して作製している。3月末までに沖縄に移送される計画だ。龍柱は高さ15メートルで、1体を12ブロックに分けて作業している。
4月以降、若狭緑地で地盤を掘るなどの設置作業を進め、年内完成を目指す。
龍柱は一括交付金を活用し2億5400万円で整備する。2011年に那覇市が福州市と友好都市締結30周年を迎えたことを記念したもので、市はシンガポールのマーライオンのような観光の象徴として活用する意向だ。
龍柱については一部市民らから「公金の無駄遣いではないか」などの批判の声も出ている。