米軍ヘリの着艦失敗事故に対する抗議決議全文 うるま市議会


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 AH-1Wスーパーコブラ着艦失敗事故に対する抗議決議
 去る3月5日、第31海兵遠征部隊所属のヘリ、AH-1Wスーパーコブラが沖縄本島沖の公海で夜間訓練中に、ドック型揚陸艦「デンバー」への着艦に失敗する事故が発生した。

 うるま市はこの事故について、6日の正午過ぎに報道機関からの問い合わせを受け、直ちに沖縄防衛局に確認を求めたが、同局においても事故に関する情報を把握しておらず、6日午後4時過ぎに、米海兵隊から本市宛て電子メールによって、最終的に事故の発生を確認した。
 今回の事故は公海上で起こったとはいえ、3月2日には米軍普天間基地所属のオスプレイが嘉手納基地に緊急着陸、また、4日には米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機の風防ガラスが海上に落下するなど、米軍機の事故やトラブルが相次いでいる中で発生した事故であり、市民や漁業関係者に「いつか大きな事故に繋がるのではないか」との大きな不安を与えたことは、到底容認できるものではない。
 よって、本市議会は市民の身体・生命、財産を守り、安心・安全な生活環境を確保する立場から、今回のAH-1Wスーパーコブラ着艦失敗事故に対し、厳重に抗議するとともに、下記事項を速やかに実現するよう強く要求する。
 記
 1 今回の事故原因を徹底的に究明するとともに、事故の発生状況等について速やかに公表すること。
 2 米軍は訓練提供施設の内外を問わず、事故が発生した場合には関係機関や関係自治体に事故発生の通報と、当該事故の内容について速やかに公表すること。
 3 米軍にかかわる事故等の情報が速やかに公表されるよう、日米地位協定を抜本的に改めること。
 以上、決議する。
 平成26年3月10日
 沖縄県うるま市議会
 あて先
 駐日米国大使 在日米軍司令官 在日米軍沖縄地域調整官 在沖米国総領事
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