F15飛行再開 嘉手納基地 33機離陸、緊急着陸も


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事故発生から6日後に飛行再開するF15戦闘機=10日午前8時40分、米空軍嘉手納基地

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地は10日午前8時40分、4日に操縦席を覆うカバー(風防)の落下事故を受け停止していたF15戦闘機の飛行を再開した。飛行再開後の午後2時10分に、F151機が同基地に緊急着陸した。

 事故から6日後の飛行再開に対し、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)の當山宏嘉手納町長は「原因を明らかにしなければ再開に納得できない。再発防止策を公表すべきだ」と反発している。
 F15は、午後3時ごろまでに少なくとも計33機が離陸した。同基地は所属する全F15の点検が終了し、「安全調査の結果、事故原因となった部分を特定した。今後、同様の事故が起きないよう整備手順を改善した」と説明している。
 三連協は12日、沖縄防衛局を訪れて抗議するほか、読谷村議会も27日の最終本会議で抗議決議と意見書を採決する。
 嘉手納町基地対策協議会の金城睦昇会長は「具体的な説明なしに住民をばかにしている。誠意ある対応を求めたい」と話している。