「アバヨーイ」熱唱 ボロジノ娘と新垣民謡研究所


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球民謡を披露するボロジノ娘たち=南大東村内のステージ

 【南大東】新垣則夫民謡研究所が率いる研究生16人と、結成10周年を迎えるボロジノ娘たちのコンサートが4日、映画「旅立ちの島唄~15の春」のロケが行われた村内のステージで開かれた。

ことし中学を卒業する喜友名可奈子さんも「アバヨーイ(さようなら)」を歌い、涙でコンサートを終えた。
 出演者は澄みきった歌声で「島んちゅぬ宝」「肝がなさ節」「夫婦船」などの琉球民謡を披露した。
 新垣則夫さん(76)は南大東島に約27年在住し、100人余の研究生を育てている。新垣さんは「時代は変わり、世代世代に沿った指導の仕方がある。良くないところは指摘して、良いところを褒めてあげてください」とウチナーグチであいさつした。中学を卒業し、島を出て「15の春の旅立ち」をする喜友名さんに、花束が贈られた。
 喜友名さんは「指導してくれた新垣先生、体を大事にしてください」とお礼の言葉を述べた。心を込めた「アバヨーイ」は、観客の涙を誘った。(池田羊子通信員)