結核、90代女性死亡 北部・福祉施設で集団感染


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 県福祉保健部は11日、2012年10月から昨年7月にかけて、北部保健所管内の社会福祉施設で結核の集団感染が発生したと発表した。

 入所者や職員計4人が結核を発症し、うち入所者の90代女性1人が昨年2月に死亡した。1人は完治し、残り2人は服薬による治療を続けている。
 県によると、死亡した入所者の女性が初発患者。女性は慢性呼吸不全で酸素療法を受け、寝たきりの状態だった。
 12年11月の健診で胸部レントゲンに異常を示す影があり同月、肺結核と診断された。結核を発症した3人は、いずれも女性と接触があった。
 北部保健所が昨年3月、患者と接触した家族や医療関係者ら36人に健診を実施したところ、新たに3人の感染が判明した。3人は菌の排出はないが、発症を抑える薬を飲んでいる。