砂川君、誇り胸に巣立つ 来間中が閉校 最後の卒業生


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
紙吹雪が散る中、笑顔で花道を歩く砂川進一君(右)=12日、宮古島市の来間小中学校

 【宮古島】宮古島市立来間小中学校(知念安則校長)の卒業式が12日、同校で開かれた。3月末で閉校する中学では、最後の卒業生となった砂川進一君(14)が、在校生や住民らに見守られる中巣立っていった。砂川君は1948年の開校以来500人目の卒業生となった。

 同校では幼小中合わせて4人が卒業した。卒業生たちは保護者が作った花飾りを胸に着けて入場。卒業証書を受け取ると、後輩一人一人と握手しながら、卒業の喜びをかみしめていた。
 砂川君は「母校がなくなるのは寂しいが、先生や地域から学んだことは決してなくならない。来間中の生徒だったことを誇りに思い、新しい世界に飛び込みたい」と語った。