キャンプ瑞慶覧で地中からドラム缶12本 米軍が廃棄か


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ドラム缶が見つかった場所

 【宜野湾】宜野湾市の米軍キャンプ瑞慶覧内で昨年6月からことし1月下旬にかけ、米軍が廃棄したとみられるドラム缶12本が見つかり、市が沖縄防衛局に土壌汚染などの環境調査を求めていることが13日、分かった。防衛局や米軍が対応を協議している。これまで周辺地域から被害の報告は寄せられていない。

 市教育委員会文化課によると、ドラム缶が見つかったのは市普天間の普天満宮のすぐ裏。キャンプ桑江から移転した米海軍病院の東側に位置する一帯で、病院移転に伴う文化財調査が進められていた。昨年6月に発掘が始まり、ことし1月下旬までにおおむね12本のドラム缶が地中から相次いで見つかった。いずれも発見時には無臭だったという。
 市教委が2月14日に沖縄防衛局に報告し、環境調査を求めた。
 これまで、12本のうち2本については「ドラム缶ではない」との報告が米軍からあったという。市も今月11日、防衛局に対して適切な調査や結果の迅速な公表を要請した。文化財調査は年度内で終了する予定だったが、作業を中断している。
 県内では昨年6月以降、沖縄市の米軍返還跡地のサッカー場で、ダイオキシン類を含むドラム缶が相次いで見つかっている。