県産牛、直接輸出へ 県内2施設、基準に適合


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県産牛の海外輸出に向け、南城市の県食肉センターの衛生管理基準がマカオの輸入基準に適応していることが分かった。2014年度に稼働予定の新しい八重山食肉センターも海外出荷に適応する衛生基準を満たしているため、県は併せて海外出荷を後押しする考えだ。

県畜産課の安里左知子課長が13日の県議会経済労働委員会で明らかにした。座喜味一幸氏(自民)への答弁。
 現在、海外に出荷されている県産牛は、鹿児島県を経由して輸出されている。そのため、輸送費が高くなるという課題がある。
 改築が進む八重山食肉センターは、食品衛生管理の国際規格「HACCP」に対応した施設。南城市のセンターよりも厳しい衛生管理になるため、県は海外出荷の拠点に位置付ける予定だ。安里課長は「マカオ向けは南城市のセンターを活用したい。今後は八重山のセンターとも協力していく」と述べた。