![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img5327a3af5be69.jpg)
JAおきなわ(砂川博紀理事長)は17日、新たな品種の特産化に向け、多様な色彩を持つトルコギキョウの本格出荷を3月下旬から開始すると発表した。同品種の計画栽培は初めて。キク類の生産と併せ、農家の所得向上につなげる。
年中温暖な気候を生かして、他産地と出荷時期をずらして市場の要望に応える。
トルコギキョウは北米原産。生産拡大や付加価値の向上が期待できる県の農林水産戦略品目の一つとなっている。JAと県、生産者は昨年8月、生産振興に向け協議会を設立し、栽培勉強会や県事業による種苗費の一部補助などを実施してきた。
今期は、JAの8農家が計1万6500平方メートルの農地で栽培している。品種は白、ピンク、紫の3種。栽培には15~20度の気温が必要とされる。沖縄の亜熱帯気候を生かし、市場に他県産や海外産が減少する4月の端境期をピークに設定して出荷する。
卒業式や結婚式などで贈答用としての需要を見込み、単価は1本130円を目標に掲げる。
今期は出荷数36万本、売上高5千万円を目指す。JAおきなわ花卉(かき)部の上江洌進部長は「キクとともに、2月や4月にトルコギキョウも出荷することで、単収アップにつなげていく」と説明した。