モノレール前田駅 沖縄らしい演出提案


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市が作成した前田駅(仮称)周辺のイメージ模型。左奥がワカリジー(為朝岩)方面となっている

 【浦添】浦添市(松本哲治市長)は14日、建築士会浦添・西原支部の会員らを招いた意見交換会「沖縄らしい風景街なみ形成のための建築技術提案~モノレール浦添沿線(前田地区)の景観を考える~」を開いた。

約30人の建築士らが参加し、市から沖縄らしさを演出する建築技術が提案されたほか、2019年春、開業予定の前田駅(仮称)周辺の景観について意見を交わした。
 市は目標に掲げる浦添城趾の世界遺産登録を念頭に、14年度中にも前田駅(仮称)周辺を含む県道38号沿道地区の景観形成基準をまとめる予定。本年度中にも景観保全の一環として市前田の高台に位置するワカリジー(為朝岩)を建築物の高さ制限の規制値にする方針だ。
 市からの技術提案では、建築物の要素を屋根・屋上、壁面、低層部分の三つに分けて、説明がなされた。
 屋上部分では浦添城趾やモノレール乗車時からの屋根の勾配や瓦などの説明があった。
 低層部分に当たる沿道の建築物に対しては、商業施設に設置するのれんを紅型や浦添織りで演出することや外壁をかすり風に施すことなどが示された。
 浦添市まちづくり委員長の小林文男さんは「多くの意見を聞きながら、浦添が魅力あふれる街になるようにしていきたい」と語った。