「久米島印」に統一 町と商工会、商品力高め需要開拓


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 久米島町(平良朝幸町長)と久米島商工会(嘉手苅一会長)は19日、久米島統一ブランド商品「沖縄久米島印」を発表した。町内メーカー10社の加工食品や飲料品10品の包装デザインを統一し、同町が出資する久米島物産公社が売り出す。統一ブランド化で商品力を高め、新たな需要を掘り起こすのが狙い。

町内外の土産品店やインターネットを使って販売し、2014年度の売上高は1千万円を目指す。
 町内特産品の販路開拓を図ろうと企画し、町商工会を中心にブランド商品の開発に取り組んできた。
 「青パパイヤ酢クヮンソウ入り」「飲みやすくなったノニジュース」「琉球泡盛久米島25度」の3品は各メーカーが既存商品に改良などを加え、新たに開発した。そのほか「みそクッキー」や「紅芋スティック」など7品は既存商品を統一ブランドに組み込んだ。価格は680~1980円(税別)。商品を2~3個詰められる化粧箱を用意し贈呈用品としても売り込む。
 19日からイオン琉球那覇店と那覇市安里の琉球コスメ那覇店で先行販売し、4月1日から土産品店や県外の沖縄アンテナショップで売り出す。
 19日に県庁で会見した平良町長は「いい特産品はあるが、小さな事業所では販売に課題があった。一つにまとめることで売れる商品に育てたい。販促が進めば、さらに商品開発につながると思う」と期待した。

統一ブランド「沖縄久米島印」の商品を発表する平良朝幸町長(左から2人目)ら関係者=19日、県庁
統一ブランド商品「沖縄久米島印」