小5算数 5.2ポイント低下 県学力到達度追加調査結果


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県教育庁は19日、県内公立小学5年生と中学2年生を対象に3月6~14日に実施した県学力到達度調査の追加調査結果を公表した。小学5年算数は昨年12月に実施した調査では平均正答率が68・4%だったが、追加調査では63・2%で5・2ポイント低下した。正答率が30%未満の児童は全体の4・4%だった。
 追加調査の実施は初めて。

 同庁義務教育課は正答率低下の要因を「12月調査で特に課題があった内容や、新しく学習した内容を出題したため」と分析しつつ、「教員の授業力を高める必要がある。課題を丁寧に点検し、児童生徒に還元してほしい」と述べた。
 中学2年数学の平均正答率は51・5%で、12月調査の47・5%より4ポイント上昇した。一方、正答率が30%未満の生徒は全体の22・2%に上った。また両学年の設問で分数の足し算に関する同一の問題を出題したところ、小学5年の正答率が88・5%で、中学2年の正答率78・9%を上回っていた。
 県教育庁は結果を受け、春休みの補習などに活用できるよう課題点をまとめた問題集を作成し、全校に配布している。