島尻特別支援学校 馬天小に分教室 県内初、15年度設置


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 【南城】県教育委員会と南城市教育委員会は2015年度に、南城市立馬天小学校へ島尻特別支援学校小学部に通う知的障がい児のための分教室設置を進めている。市町村立学校への分教室の設置は県内初。対象は市内在住で島尻特別支援学校小学部の児童となる見込み。

 生徒の障がいの有無にかかわらず同じ学校で学ぶ「インクルーシブ教育」や通学負担の軽減が目的。県は11年度策定の「第5期県立特別支援学校編成整備計画」の中で、市町村立の小中学校へ県立特別支援学校の分校・分教室を進めるとしている。26日に両教委が設置に向けた合意書を締結する。
 島尻特別支援学校によると、同市の対象児童は9人。分教室は馬天小の空き教室を利用する予定。市教委は2月に同小の職員や保護者へ説明会を開催している。今後、光熱費などの費用負担や分教室に通う児童の人数の調整などを協議する。