「中学生の居場所に」 名護・学習支援「ぴゅあ」


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ぴゅあの今後の活動について抱負を語る学生ボランティア=19日、名護中央公民館

 【名護】教育格差の是正を目指し、生活困窮世帯の中学生を対象に昨年5月開設した「名護市学習支援教室ぴゅあ」の2013年度活動報告会が19日、名護市の中央公民館であった。

市関係者や講師の名桜大学の学生ボランティアが、設立経緯やこれまでの成果を報告した。学生らは今後さらに参加生徒を増やすため「ぴゅあを生徒の居場所に」などと展望を語り合った。
 会では、市担当者が市内の生活保護・準要保護世帯の多さや高校進学率の低さなどから、支援教室が重要な役割を果たすことを説明した。
 昨年5月の開講から3月3日までに89回開催し、延べ1321人が参加した。
 継続して参加した中学3年生15人中14人が高校入試に合格した。
 ただ、市社会福祉課の上間新作さんは、1回の平均参加者が15人弱だったことなどから「より多くの生徒を支援できるようにしたい」と話した。
 ぴゅあの顧問を務める嘉納英明名桜大教授は「行政とボランティアがつながり合って支援しないといけない。そこから新たな支援の方法が出てくると思う」と、ぴゅあの対象となる前からの連動した支援の必要性を訴えた。