オキハムが農産加工場 上本部飛行場跡地


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 沖縄ハム総合食品(オキハム、読谷村、長濱徳勝社長)は、本部町豊原の上本部飛行場跡地に新たに農業生産法人「もとぶウェルネスフーズ」を立ち上げ、農産加工場を建設する。一括交付金を活用した事業。地元の生産農家約30人も参画。

シークヮーサーやパパイアなどを発酵させた健康飲料を中心に製造販売し、カーブチーやタンカンなどかんきつ類や葉野菜を活用した調味料など、加工品も手掛けていく構想だ。
 オキハムは現在、読谷村の本社に飲料加工場を構えているが、これを拡充した形で新たに本部町に整備する。新加工場の敷地面積は約6500平方メートル。平屋建てで、延べ床面積は約1500平方メートル、既存施設の10倍近い規模になる。長濱社長が農業生産法人の社長を兼任する。
 農業生産法人は昨年8月に発足した。加工場建設が第1弾の事業となる。4月初旬に起工式を開き、7~8月をめどに稼働する予定。
 現在、数人がオキハム工場で研修を重ねており、15人ほどの体制で始動する。生産ラインの増加などに伴い、段階的に地元雇用を増やしていき、将来的には約30人採用する予定だ。
 農業生産法人の担当者は「地域の特産物を活用した取り組みはオキハムとしても複数あるが、生産農家と連携した生産法人化は初めて。新しい挑戦と位置付けられる事業だ。農業生産や雇用などで地域を盛り上げていきたい」と意欲を示している。(外間崇)