国際線ビルに和菓子店 来月開店、「甘味しゅり春秋」


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「甘味しゅり春秋 那覇空港新国際線ターミナルビル店」のイメージ図

 埼玉県南部を中心に25店を展開する和菓子の十勝(埼玉県、福井康夫社長)は4月、那覇空港の国際線旅客ターミナルビル内に、新たな和菓子店「甘味しゅり春秋」を開店する。沖縄独自のブランドとして、9月ごろまでに県内に計3店舗を開く。

黒糖など沖縄の食材を使った和菓子も開発し、2015年度の売上高は約2億円を目指す。
 同社は和菓子の「十勝甘納豆本舗」を経営。北海道十勝産の豆を使った甘納豆を専門に商品を提供している。沖縄観光は海外客が伸びていることに注目。和菓子の需要開拓の可能性が大きいと判断し、出店を決めた。沖縄から日本の土産としても売り込む。
 福井社長は覆面調査サービス大手のメディアフラッグ(東京)の社長を兼任し、県内に子会社を設立するなど、県内市場に関心が高かった。
 店舗は空港の1号店に続き、4月中に豊見城市の沖縄アウトレットモールあしびなー、9月下旬に那覇市のデパートリウボウ内にそれぞれ開店する。「黒糖どら焼き」や県産パイナップルを使った「フルーツ大福」など約10品を定番商品として販売し、順次品数を増やす。
 福井社長は「日本を訪れるのは、沖縄が初めてという外国人客もいる。沖縄の良さを加えた和菓子を世界に届ける営業を目指したい」と話した。(謝花史哲)