コンクリ混和材利用 ゼロテクノ沖縄、原料に石炭灰


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
フライアッシュコンクリートで施工中の建築物を紹介するゼロテクノ沖縄の謝花一成専務(左)ら=24日、浦添市

 コンクリート製品製造のゼロテクノ沖縄(うるま市、仲里真光社長)は24日、石炭灰(フライアッシュ)を原料とするコンクリート混和材を使った建築物の施工現場見学会を開いた。同製品の利用は県内初で、浦添市で建設中の老人ホームで6月中旬の完成を予定している。

 混和材は、火力発電施設から排出される石炭灰を原料に、コンクリートのひび割れを抑制する高品質製品。県内では県生コンクリート協同組合が購入し、建設現場に供給していく。
 混和材は、これまでの生コンに含まれるセメント資材の15~20%分を置き換えて使用される。生コン製造の技建(南城市)が国からフライアッシュの入ったコンクリート製造認可を受け、建設現場に供給した。
 ゼロテクノ沖縄は今後2年をめどに高品質フライアッシュの年間生産量1万トンを目指す。県生コン組合は現在の価格について、従来の生コンよりも高めだが、需要の増加に伴い、従来の価格水準になる見通しを示した。