県、観光成果に指標を導入 目標設定の判断材料へ


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沖縄観光成果指標(総括シート)

 県は2014年度から、観光政策の成果検証や沖縄観光の現状を把握するため「沖縄観光成果指標」を新たに導入する。県が調査する観光客数や観光収入のほか、経済波及効果や県民所得など40の指標について、過去10年間の増減など経年変化を図示する。

県の観光客数目標設定や課題解決の判断材料などに活用する。毎年5月に自治体や観光業者に公表し、沖縄観光の現状を共有する。この取り組みは国内初という。
 指標は、経済と観光客、県民、環境、マネジメントの5分野に分け、分野ごとにさらに細分化した個別指標を計40設定する。
 経済指標は航空旅客提供座席数や宿泊施設、観光客指標は入域観光客数やバリアフリー対応、県民指標は県民所得や県民旅行の実施度、環境指標は二酸化炭素排出量や世界遺産の訪問者数、マネジメントは県観光予算などを網羅する。
 沖縄観光成果指標は、県が21年度まで目指す「世界水準の観光リゾート地」の実現に向け進行具合を計測できる指針と位置付ける。
 琉球大学や県、日本旅行業協会などでつくる検討委員会が40指標を決定した。