工事完了前に運用も 高江着陸帯N―4―2


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 【東】東村高江の北部訓練場のヘリパッド移設工事で、沖縄防衛局は27日、建設中のN―4―2地区について「ヘリパッドは完成しており、運用できる状態だ」との認識を示し、移入動物侵入防止柵など関連工事の完了前にヘリパッドが運用される可能性を示唆した。

 防衛局が県条例に違反し、県に無届けの場所に工事で発生した残土を運んだ問題を受け実施された県の立ち入り調査後、防衛局の担当者が住民らや報道陣に述べた。関連工事完了前の米軍側への提供については「未定」と述べるにとどまった。
 現場を視察した県によると、ヘリパッドまでの進入路と入り口に設置する防止柵は未施工で、工事は中断した状態だという。
 一方、立ち入り調査で県は、工事で発生した赤土のうち、130立方メートルの赤土が無届けの場所に置かれていることを確認。条例違反をあらためて指摘し、条例に基づき届けを出すよう求めた。県によると、無届けの仮置き場に置かれた赤土はブルーシートで覆われており、流出する恐れはないという。県と防衛局は今後、赤土は仮置き場に敷きならし、芝生を張って対応することを確認した。