大型展示場早期に 沖縄懇話会、県へ提言書


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 沖縄と本土の経済人でつくる沖縄懇話会の小禄邦男代表幹事らが28日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、商談会などを開く大型展示場の新設を求める提言書を提出した。県が計画するMICE(企業の報奨旅行や国際会議など)施設とは別に早期に整備することを求めた。

仲井真知事は「展示場は展示場、MICEはMICEという認識だ」と述べた。
 沖縄懇話会は今年11月、沖縄コンベンションセンター(OCC)で国際商談会「沖縄大交易会」を開く。今後沖縄の経済発展に国際商談会の拠点化が寄与するとし、大型展示場の新設から5年後の経済効果が876億円になるとの試算も報告した。展示場に必要な仕様は(1)低価格に抑えるためデザイン性不要(2)機能性重視でシンプルに(3)面積はOCC展示場の約10倍の5万平方メートル―の3点を求めた。
 沖縄大交易会委員会事務局長の安里昌利県経営者協会長は「国際商談会を開けば、それに伴う会議もたくさん発生する」と述べ、展示場とMICE施設の相乗効果を指摘した。県商工労働部の担当者は両施設をそれぞれ計画、建設することについて「それも考えられる」と述べるにとどめた。