JAファーマーズマーケット 来年4月に南風原店


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 JAおきなわ(砂川博紀理事長)は南風原ファーマーズマーケット(仮称)を2015年4月に開店する。県内10店舗目。全ファーマーズ―の15年度総売上高は前年度より2割増の約70億円を見込むなど好調に推移しており、都市近郊の南風原店開設でさらなる売上高増につなげる狙いだ。

 同町照屋の整備予定地は市街化の進展を調整・抑制する「市街化調整区域」だが、周辺の生産者から販路造成の要望が強いことなどから、26日に県の整備認可を受けた。施設は15年9月に着工予定。生産者向けの説明会は7~8月に開催し、12月から会員を募集する計画だ。
 総事業費は約3億円。県の補助事業を活用する予定。売り場面積は約630平方メートルで、糸満市の「うまんちゅ市場」、名護市の「はい菜やんばる市場」に次ぐ広さ。駐車場は100台ほどを計画している。
 同町はカボチャやマンゴー、スターフルーツなどのほか、野菜類の生産が盛んな地域。10年時点の販売農家194戸のうち、103戸を野菜農家が占める。
 JAが運営する全ファーマーズ―の売上高は年々右肩上がりに上昇を続け、12年度に初めて60億円を突破。13年度は目標の71億円に届く勢いだという。
 砂川理事長は「(南風原ファーマーズは)長年の懸案事項だった。南風原町は青果物の生産量が多い。都市地区に近く消費者も多いので、売上高が見込める」と期待感を示した。(長嶺真輝)

南風原ファーマーズマーケット(仮称)建設場所
JAファーマーズマーケット実績の推移