中学生と高校生が企画から演出、役者、裏方まで全てを手掛ける演劇「クロックワークワールド」が29日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで上演された。「中高校生の可能性を感じてほしい」と学校の枠を超えて集まったメンバーが、総合芸術の演劇に全力で挑んだ。
当日のスタッフを含めると、6高校3中学から33人が関わった。時に意見をぶつけ合いながら、4カ月準備してきた。
やりたいことを否定され、自殺を試みた少女が、何でも思い通りになる「夢の世界」に迷い込むという粗筋。10代の心を、リアルに演じた。
天使の少年を演じた金城伊織さん(那覇国際高校2年)は「性別が違う役は難しかった。将来も芝居と関わりたいので、今回の経験が生かせたらいい」と声を弾ませた。
鑑賞した浦添工業高校2年の安座間宣愛君は「世界観がちゃんとつくられていて、良かった」と刺激を受けていた。